流石に空腹が過ぎて、怒る気力もない。
どんな超大作が出来上がるのか楽しみではあるが、つまみの一品ぐらいありつけないだろうか。
「もう少しでーす」
「それ1時間前も聞いた気がする」
腹の音を誤魔化そうと、冷め切ったココアを飲む。
すると五百城が我が家のパソコンの電源を押した。
途端にハードが唸る音が静かな空間に広がっていく。
「何してんの?」
椅子に腰掛けて、スライド式の引き出しを引っ張りキーボードを引き出した。
「そろそろゲームにログインしないとなんで」
ゲームにログインしたら当然使用しているキャラのアバターが登場する。そして五百城のアバターは、猫耳魔法少女だ。
キッチンで、ボカロの鼻歌を歌いながら、楽しげに料理をする美少女そっくりのアバターが、我が家のモニター画面にでんっ!と登場するわけ。
もしモニターに自分とそっくりの顔が登場したら、結愛は気づくはず。そして、「麦くんって、もしかしてまだ私のことが……」なんて想像しちゃうはず。
せっかく、うまいこと彼女ポジションを演じているのに、このままパソコンが立ち上がれば、全て水の泡になってしまう。
「近いんですけど?」
電源を消そうと五百城の背中越しに腕を伸ばすと、なんとも邪魔だという冷たい空気を彼は発した。
「ス、スマホでいいんじゃない?」
どんな超大作が出来上がるのか楽しみではあるが、つまみの一品ぐらいありつけないだろうか。
「もう少しでーす」
「それ1時間前も聞いた気がする」
腹の音を誤魔化そうと、冷め切ったココアを飲む。
すると五百城が我が家のパソコンの電源を押した。
途端にハードが唸る音が静かな空間に広がっていく。
「何してんの?」
椅子に腰掛けて、スライド式の引き出しを引っ張りキーボードを引き出した。
「そろそろゲームにログインしないとなんで」
ゲームにログインしたら当然使用しているキャラのアバターが登場する。そして五百城のアバターは、猫耳魔法少女だ。
キッチンで、ボカロの鼻歌を歌いながら、楽しげに料理をする美少女そっくりのアバターが、我が家のモニター画面にでんっ!と登場するわけ。
もしモニターに自分とそっくりの顔が登場したら、結愛は気づくはず。そして、「麦くんって、もしかしてまだ私のことが……」なんて想像しちゃうはず。
せっかく、うまいこと彼女ポジションを演じているのに、このままパソコンが立ち上がれば、全て水の泡になってしまう。
「近いんですけど?」
電源を消そうと五百城の背中越しに腕を伸ばすと、なんとも邪魔だという冷たい空気を彼は発した。
「ス、スマホでいいんじゃない?」
