隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました

 二十歳そこそこの大学生からしてみたら、若くはないのだろう。けれどそのディスりには、納得できない。思わず言い返すと、毛穴でも見つけようとするかのように、美少女が顔を近づけた。近距離にあるリアルムギちゃんの顔に、心臓がドキドキしてしまう。

 ”はっわわ。なにこの子! 
 顔のパーツだけじゃなく、お肌までアバター並み。
 本当に、同じ人間なの?

 そんな彼女は、必死に睨みを効かせようとこちらの瞳の奥を覗き込んでいる。

「大学生と付き合うとか、何考えてるんですか。
 あ、もしかして、ママ活ですか」

意地悪く、目を細めて美少女が笑う。顔がムギちゃんそっくりだからと言って、中身はそうじゃないことを改めて思い出した。それでもこの顔で言われる嫌味にときめいてしまうのだから、しょうもない。

「ね、年齢でマウントとるとか、それしかマウントとるとこ無いんだ。残念だね」
「はあ? 私、頭もいいし、可愛いし、山のようにマウント取れるんで!
 あえて、年齢っていうデフォルトなところ挙げただけですけど?」

 美少女が誇らしげに鼻を鳴らした。
 このバトル、美少女とすればするほど沼ってゆく。

「デフォルトでマウント取ってくれてありがとう♪ でも、結果勝ってるのって私だから」

 ここで天下の宝刀(五百城)を抜き出す。
 さあ、出でよ! 五百城!

「今、今夜のイベの戦略立ててるんで、邪魔しないでください」