「無視しないで、無視しないで、無視しないで、無視しないで、無視しないで、無視しないで……」
「ひいいい!!!」
振動し続けるスマホから逃げるように五百城のそばに寄った。テーブルの上で点滅するスマホ。今もなおメッセージが続いているというのに、何も気づかないで五百城は眠っている。
―― そしてスマホの振動音は、夜明け近くまで続いた。
***
うーんと背伸びをしてカーテンの外の朝日を浴びる五百城は溌剌とした様子だ。
一方私は、昨夜、五百城のスマホを見たせいで一睡もできないまま朝を迎えてしまった。
重たい身体を無理やり持ち上げて、キッチンで電気ポッドのスイッチを入れる。
せめて珈琲ぐらいは飲みたい。
五百城は歯ブラシを手にした状態で、やっと私に気づいたように「おわっ」と驚きの声を上げた。
「ひいいい!!!」
振動し続けるスマホから逃げるように五百城のそばに寄った。テーブルの上で点滅するスマホ。今もなおメッセージが続いているというのに、何も気づかないで五百城は眠っている。
―― そしてスマホの振動音は、夜明け近くまで続いた。
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うーんと背伸びをしてカーテンの外の朝日を浴びる五百城は溌剌とした様子だ。
一方私は、昨夜、五百城のスマホを見たせいで一睡もできないまま朝を迎えてしまった。
重たい身体を無理やり持ち上げて、キッチンで電気ポッドのスイッチを入れる。
せめて珈琲ぐらいは飲みたい。
五百城は歯ブラシを手にした状態で、やっと私に気づいたように「おわっ」と驚きの声を上げた。
