明るい画面に引き寄せられるように視線が向いてしまう。
「なになに?
会いたいって、そんなメッセージ送ってくるのって、もしや麦くんの彼女」
興味津々でつい横目で画面を覗いてしまう。
それは五百城のプライベートであって、ゲームの中の同居人が知ってはならない秘密の領域。
けれど、目にしてしまったメッセージの続きが気になってしまい、続いてくるメッセージにもう視線が釘付けだ。と、ついつい画面に視線が向いてしまう。
「麦くんと会えなかったら、死んじゃう」
「死んでもいいの?」
「寂しいとか思わないの」
「あたしは麦くんだけなんだよ?」
なんだか重たいメッセージが並んでいる。
どんどんメッセージは現れて
「ねえ、どうして無視するの?」
ポンと表示された。
「見てるんでしょ?」
ふと、背後の気配が気になり部屋の中を見渡す。
そばで寝息を立てる五百城以外気配はない。
誰かが見ているわけないのに……。
スマホをテーブルの上に置いた途端。再びメッセージが現れた。
