本来なら、同居人と一緒にこなした方が早いし、報酬も多くもらえるのだが。同居人のムギちゃんは、今日のイベントを終えて一度、離脱したみたいだ。それなら、しばらくは1人でいられる。
今日の日程クエストを終え、ペテルギウスのチャンネルをオンにする。マイクをつけて源さんたちの会話に参加する。
「最近、仕事が遅いんですよ」
「売れっ子ちゃんなんだね。インするだけ偉いって」
みちょがすかさず返事をする。
なぜか私の職業がキャバ嬢だと認定されている。たぶん噂のソースはオクラ大臣である。
今夜は峯岸との食事会だった。雰囲気の良い恵比寿のイタリアンでたわいのない話をして2時間程度、既成事実的なものを作る。
母からの探りのLIMEには、峯岸との食事をしてる楽しげな写真を添付してメッセージを送った。これで峯岸は父からの圧から解放されるはずだ。
話せば話すほど、峯岸という男は、好感が持てる青年だった。
父がどうしても手駒に欲しい気持ちは、わからなくもない。
帰り際、峯岸は「あの、燕さん。よければ定期的に会えませんか」と今後も既成事実を作りたいことを申し出てきた。
確かに、一度の食事だけでは、父の計画が進んでいるとは思われないのかもしれない。お互いを知った上でやはり合わなかった。と結論を出す方が賢いかも。
ところで彼は、峯岸……なにがしさんだっただろうか。
「イベントとか無理しなくていいから。リアル優先な」
今日の日程クエストを終え、ペテルギウスのチャンネルをオンにする。マイクをつけて源さんたちの会話に参加する。
「最近、仕事が遅いんですよ」
「売れっ子ちゃんなんだね。インするだけ偉いって」
みちょがすかさず返事をする。
なぜか私の職業がキャバ嬢だと認定されている。たぶん噂のソースはオクラ大臣である。
今夜は峯岸との食事会だった。雰囲気の良い恵比寿のイタリアンでたわいのない話をして2時間程度、既成事実的なものを作る。
母からの探りのLIMEには、峯岸との食事をしてる楽しげな写真を添付してメッセージを送った。これで峯岸は父からの圧から解放されるはずだ。
話せば話すほど、峯岸という男は、好感が持てる青年だった。
父がどうしても手駒に欲しい気持ちは、わからなくもない。
帰り際、峯岸は「あの、燕さん。よければ定期的に会えませんか」と今後も既成事実を作りたいことを申し出てきた。
確かに、一度の食事だけでは、父の計画が進んでいるとは思われないのかもしれない。お互いを知った上でやはり合わなかった。と結論を出す方が賢いかも。
ところで彼は、峯岸……なにがしさんだっただろうか。
「イベントとか無理しなくていいから。リアル優先な」
