隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました


 ブースへと戻ると、峯岸が驚いた表情で出迎えた。

「どうしたんですか? その顔」

 峯岸に言われて、自分の顔がどうなっているのかなんて考えて無かったことに気づいた。
 鵲に叩かれた頬がジンジンと傷んでいる。
 きっと誰がみてもわかるほどに、腫れているのだろう。

 でもそれでいい。もう二度とリアルムギちゃんに会えなくても構わない。
 わたしが好きなのは、ムギちゃんの中の人なのだ。
 もう自分の気持ちに嘘つくのはやめよう。
 感情の昂りのまま、心の中に溜まった泥を吐き出すように口を開いた。

「峯岸さん……私、別の方とお付き合いしています」

 私の告白に峯岸は、記憶を遡るように首を傾げた。

「五百城くんでしたっけ、先日、彼が、うちに訪ねてきたんですよ。

 突然の訪問で驚いたけど、まあうちは独り身なので。
 何か理由があるのかと思って部屋に上がってもらったんです。