鵲さんのせいでムギちゃんが引退するなんて!
これは緊急事態! 一大事である。
「な、何か対策を考えた方がいいね。てかどうにかする!」
「対策って?」と、五百城がそんな方法があるの?と訝しげにしたところで、玄関のチャイムが鳴った。ああこっちのクエストが始まってしまった。
「やあ、これお土産」と峯岸がケーキの箱の入った紙袋を差し出した。
「ありがとうございます」と受け取ると、にゅっと私の首元から白い腕が伸びた。
「もう……、ずっとハグしてなかったせいで僕のアーマーの耐久値ほとんどゼロです。どうしてくれるんです?」
と、五百城が私を背後から抱きしめた。流石の峯岸も、これにはどう対応すべきか思考が止まったらしい。五百城を見上げたままぽかんと口を開けている。
