隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました


「お、お腹空いてない? ほらお腹空いてるとイライラしちゃうっていうでしょ。何かお腹に詰め込んだ方がいいと思う!」

 というと「じゃあそれください」と、テーブルの上に置かれたパエリアを指差した。お皿に取り分けると、早速スプーンをサフランライスへと差し込む。ハフハフしながら喰らいつく。

「キャリー目的なら、僕じゃなくて同居人のオクラさんとか、レベル高い人と組めばいいのに同レベの僕じゃ、クエストレベル的にも装備が秒で溶けるんですよ。僕のアーマーめちゃくちゃ高いんですよ!」

「うんうん、わかるよ」

 ムギちゃんの唯一課金する箇所はアーマーや剣などの装備品である。レア度の高い装備品が、報酬欲しいだけで何もしないキャリー目的の人のせいで、壊れることほど悔しいことは無い。

「毎回キャリーすることないのに」

 その言葉に噛み付くように、五百城が睨む。
 
「ログインするたびに、クエスト申請がめちゃくちゃ送られてくるんです。オクラさんの同居人だから、ブロックすることできないし無視もできない。どうしろと?」

 流石は鵲さん。五百城のスケジュールを把握していらっしゃる。
 クエスト申請連打とかもう鬼畜すぎ。

「烈火さんをパーティーに呼ぼうとしても、マリン姫さんが烈火さんをブロック対象にしてるから、パーティー申請しても弾かれてしまうし、源さんや他のメンバーを入れるのは、嫌だって渋られるし。
 正直、ゲーム辞めたいです」