隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました

 その原因、私知ってるよ。それはね。オクラ大臣の同居人が私の同居人と毎日2人きりでクエストこなしてるからだよ。私も、「ごめんなさい。クエスト先に終わらせてしまいました」という同居人のメッセージが来るたびに、オクラ大臣と同じぐらい、なんかしくじったのかなっておもって項垂れてるよ。

 …。てぶちまけてしまいたいけど、それをしたら同居解消まで秒読みである。

「何か理由があると思うんで、ほらリアルの時間が合わないとか」

「いや、俺、昼間もログインしてるし、なんなら24時間いつでもメッセージ見られるようにしてあるし」

 オクラ大臣って何してる人だっけ……?


「照れ屋なのかもー。そうだーきっとそうー」というと、そうかなあと信じ難いのかオクラ大臣は首を傾げる。

「もしよければ私とクエストしませんか?」

「え、烈火と? いいの?」

「入院している間お世話になったし。実はオクラ大臣とプレイしてみたかったんですよ」

「そうだな。ムギも最近遊んでくれないしな!」

 最後の一言、今いらない。と心の中で台詞を噛み砕きながらオクラ大臣との通話を切った。

 全く何やってんのよ、鵲さん! 
 同居人とクエストやんなさいよ!
 なんのための同居よ!

 文句を言うにもゲームはブロックされている。

 五百城に直接クレームを、と立ち上がりかけて踏みとどまる。
 もし、五百城自身が、鵲さんとゲームしてみて相性が良かったとかだったら……。