隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました

 
 
 女同士の修羅場に巻き込まれて、五百城の綺麗なお顔に聖女の爪痕が残る可能性もあるのだ。

「やっぱり、やめた方が」と、逃げ腰になっている私とは裏腹に、

「へえ、楽しそう……」

 五百城は形のいい唇を引き上げて、意地悪そうな笑みを浮かべた。
 


***

 深夜遅く、峯岸のマンションへと到着する。
 釣書に記載された現在の住所が正しければここに住んでいるはず。
 突然の訪問を選んだ理由は、峯岸の聖女と遭遇するためである。

 今まで峯岸は土曜日のデートを避けている傾向があった。
 十中八九付き合っている聖女のためだろう。

 そして今夜は土曜日。
 聖女との遭遇率が上昇する日。
 いとしの聖女様はどんな人なのか、答え合わせをしようか。

 マンションの住人が入っていくタイミングを見計らい、オートロックにゲートを通り過ぎる。そして、確認した住所の通りに、13階で降りて、目的の玄関先に到着する。