隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました

 クエストがやりたくて日々ログインしてしまう私としては、自分の代わりに誰かがクエストこなすなんてできれば避けたいのだが。

「実はさあ、ルーティン系のデイリークエストこなすのすごく面倒なんだよね。課金でいいから、オートでクエストこなす機能を実装したらいいのにって思ってるぐらいで。
 もしよかったら、五百城くんにまたお願いしたいぐらいだよ」

 五百城は「ぜひとも、お任せください」とお互いに快諾の握手を交わしている。クエストやりたい派とめんどくさい派とで利害が一致したらしい。

 私もせめて同居人クエストだけでも終わらせたかったが、スマホで使えるGBはもう殆ど残ってない。きっとラグすぎてゲームどころではないし、ここはスッパリ見なかったことにでもして諦めよう。

「ムギくん、ごめんね、同居人クエストは、諦めるしかなさそう」

 クリスマス限定ハグモーション、欲しかったが、これは身から出た錆である。
 肩を落としていると、

「じゃあこれの出番かな」と源さんが、カバンの中からWi-Fiルーターを取り出した。