隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました

 まさかクリスマスイブの日に入院するとは思わなかったが、浴衣一枚であの寒空の下飛び出しておいて、生きているのだから、御の字である。
 
 それより救急センターにデコトラで搬送された患者がよほど珍しいのか、デコトラに興味があるのか、担当になった男性医師から、あのデコトラの中ってどんな感じなの? わりと広い感じなの? ブレーキって三つあるんでしょ? 後ろって何積んでんの? あとで写真撮らせて欲しいって言ったら大丈夫な感じ? などとデコトラオーナーの源さんへ熱烈なアピールトークを繰り出していた。

 付き添ってくれた源さんがデコトラツアーを快諾すると、医師は子供のように目の色を輝かせてたので、先生にもクリスマスがやってきたようで何よりである。


「源さん、ムギくんありがとう!
 2人とも命の恩人だよ!
 あとオクラ大臣もありがとうございます」

 と、目の前にいる源さんと五百城にお礼を告げたあと、スマホ越しにオクラ大臣にもお礼を告げる。
 オクラ大臣は東京で源さんたちに指示を送ってくれていたそうだ。東京からあの短い時間で迎えに来れる距離ではないのに五百城が私を見つけられた理由はオクラ大臣のおかげだったらしい。

 五百城が、源さんたちとのグループチャットを開いてみせた。クリスマスパーティ用にみんなで会話できる場所があったほうがいいよねってことで作ったチャット欄である。

 そこには私が旅館で撮影した部屋の写真が載っていた。