娘婿を溺愛する父親のような話題ばかりである。
よほど峯岸に傾倒しているので、「さては勇者よ、スライムパパに一服持ったな」と、思うほどである。
父とは長い付き合いである森田ホールディングスの橋本会長に、愛娘の交際相手としてさりげなく峯岸が紹介され、峯岸はさりげなく橋本会長へのパイプを作った。さりげなく父を踏み台にしてどこまでも高みに行こうとしている勇者の強かさを再確認したところで、ようやくお開きになった。
もうゲームのイベント開始時刻はとっくに過ぎている。いつもするデイリークエストは諦めるとしても、クリスマス限定グッズが手に入る同居人クエストだけは終わらせたい。どこでもいい、とにかくゲームにログインしなくては。
部屋へと戻るなり、猛然と帰り支度を整えていると、背後から峯岸に抱きしめられた。峯岸の肌の感触が薄い浴衣の布越しに触れる。
「もう少しだけゆっくりしませんか」
彼はどれぐらいお酒を飲んだのだろう。テーブルの上に並んだお銚子の数を思い出す。あの父のペースに合わせたとなれば相当だ。
「せっかくの内湯ですから、一緒に……」
さらに強く抱きしめられた。峯岸の熱っぽい息が首元にかかる。浴衣の衿元から峯岸の手が、至極当然の行動のように滑り込んできた。
「温泉入ったんですか?
燕さんの肌……すべすべですね」
峯岸の耳元への囁きは甘くて妖艶だ。
肌に触れる手も、女性を知っている手だ。
よほど峯岸に傾倒しているので、「さては勇者よ、スライムパパに一服持ったな」と、思うほどである。
父とは長い付き合いである森田ホールディングスの橋本会長に、愛娘の交際相手としてさりげなく峯岸が紹介され、峯岸はさりげなく橋本会長へのパイプを作った。さりげなく父を踏み台にしてどこまでも高みに行こうとしている勇者の強かさを再確認したところで、ようやくお開きになった。
もうゲームのイベント開始時刻はとっくに過ぎている。いつもするデイリークエストは諦めるとしても、クリスマス限定グッズが手に入る同居人クエストだけは終わらせたい。どこでもいい、とにかくゲームにログインしなくては。
部屋へと戻るなり、猛然と帰り支度を整えていると、背後から峯岸に抱きしめられた。峯岸の肌の感触が薄い浴衣の布越しに触れる。
「もう少しだけゆっくりしませんか」
彼はどれぐらいお酒を飲んだのだろう。テーブルの上に並んだお銚子の数を思い出す。あの父のペースに合わせたとなれば相当だ。
「せっかくの内湯ですから、一緒に……」
さらに強く抱きしめられた。峯岸の熱っぽい息が首元にかかる。浴衣の衿元から峯岸の手が、至極当然の行動のように滑り込んできた。
「温泉入ったんですか?
燕さんの肌……すべすべですね」
峯岸の耳元への囁きは甘くて妖艶だ。
肌に触れる手も、女性を知っている手だ。
