CornPotage【短編集】




前までは私の席は窓側の一番奥のはじなので


人手が足りなく私の隣は何もなかったが


今はこの新品の席がある。




私はストーブの方を向いた。



ストーブには、まだ故障中と張り紙が貼ってある。


ストーブは直っていないみたいだ。




じゃあ、一体<良い日>って何のこと?



「みんな。朝の会が始まるぞ!席に着けー!」


先生が教室に入って来た。


先生の声で、みんなはバタバタ音を立てながら自分の席に着いた。



「先生!涙水さんの隣の席は誰が座るんですか?」


一人の生徒が言った。



「よくぞ聞いてくれた!Bigニュースだ!


このクラスに転入生が入ってくるぞ!」




先生が言ったとたん、みんなはざわめき始めた。



私は、みんなに乗る気はなかった。



どうせ、転入生は私と友達になってくれないだろう。



こんな私なんか・・・。



ドアが開いた。

転入生が入ってきた。



そして、その転入生は、ある人の名前を呼んだのだ。