「・・・・・?天華?聞いている?」
「あ!!何て言ったの?もう一回言って。」
「リサイクルショップだから何か売るの?って聞いたの。」
私は自信満々に、
「オカルトグッズを売りに行くの。
その代わり、何か部屋に置こうと思っているの。」
「…代りの物って?例えば?」
「う~ん、植物とか?」
私が答えたとたん、お母さんの目が輝いた。予想どおり。
「やっと、オカルトが飽きたのね。私とても嬉しいわ。」
「飽きたんじゃないよ。嫌いになったから早く手放したいだけ。」
私はもうオカルトの道なんか入りたくない。
だから、飽きたなんて、まだ諦めていないような言い方しないでほしい。
私はオカルトと縁を切ったんだ。
「じゃあ、行ってきます。」
私はオカルトグッズが入った袋を持って
いつもの通学路を通りながら店に向かった。
「合計で1360円です。
またのお越しをお待ちしています。」
以外にも高く売れた。
これでオカルトとはおさらばだ。
やったー!!よし、家に帰ろう。
私は浮かれ気分で店から出た。
すると、そこに超特急で車が走ってきた。
前と同じパターン。
私は怖さで足が動かなくて、そこでずっと立ち止まっているだけだった。
そのとき、横から勢い良く突撃してきた。
っと、いっても私を助けるためだ。
車は何事もなかったかように、走り去った。



