「うそ!?
涙水さんってまだ人形とかで遊んでいんの?
ありえな~い。」
「てか、お子様じゃん。
それに落ちこぼれだからみんなに嫌われるんだよ?
まあ、今さら明るくなったって意味ないけど。」
私は昔からいじめられていた。
本当はラシドの世界の時のように
明るいが学校に行くと元気がなくなる。
学校から帰った後はかなりのストレスがたまる。
そうだ!この時だ。
下校中、久しぶりに通り道にある本屋さんに行った。
そこで目にしたのがオカルトの呪いの本だった。
そうか、オカルトを好きになったのは憎しみのせいか。
憎しみから始まるなんて・・・。
最悪だ。
家に帰ったらオカルトグッズを全部売ろう。
そのお金でラビンが居心地良いようにしよう。
例えば、植物を置くとか・・・。
「天華さん、もうそろそろ行きましょう。
人間の世界に行く扉が閉まってしまいます。」
そうだった。まずは家に帰らないと・・・。
そして、私たちは人間の世界に向かった。



