「じゃ、最後に元気な顔を見れて良かった。」 そう言って、先輩は制服の胸ポケットに留められている 卒業祝いの小さな赤い花のピンを取り私に差し出した。 「これあげる。俺、失くしちゃいそうだから。」 私はその笑顔に顔を赤らめて、花を受け取った。 「元気でな♪」 先輩は手を振って 私から遠ざかっていく。 もぅ・・・会うことはないだろう。。。 「せんぱいっ!!・・・ 卒業おめでとう御座いますっ!!」