「風邪ひいちゃうよ?」 「あたし抵抗力はあるんだよ。」 ちっちゃい体でガッツポーズ。 愛らしいのに頼もしい彼女。 「じゃっ、また今度ね。」 そう言って彼女は物音の中へ飛び込んで行った。 僕は雨がキライだ。 雨は彼女を奪ってしまうから。 本当はどこにも行かないでほしい。 もぅちょっとだけ 僕の傍にいてほしい。 僕は耳にイヤホンを付け 静かな音楽を聴くのだった。