アタシは
好きでバレー部を辞めたんじゃない。
アタシは・・・あたしを変えたくて・・・
いつも間にかバレー部が活動する体育館に来ていた。
みんな生き生きとしている。
あたしも・・・あんなふうに輝いていたのかな。。。
「やっぱレイナがいないほうがいいよねぇ~。」
先輩の声にビックリして私は角に隠れた。
先輩2人がトイレから出てきた。
今・・・あたしいないほうがいいって。。。
「ホント、あの子、下手だもん。
あの子が部活やめてチームが強くなったよね。」
突き刺さる言葉。
自分で自覚していた。
自覚していた分、人に言われるとムカつく。
今のアタシだったらあの先輩たちを殴り飛ばすことが出来る。
今のアタシだったら・・・
でも
やっぱり出来ない
そんな勇気必要ない・・・
違う
勇気なんて最初からない
持ってないよ
持ってないから変わりたかった
もっと強い自分になりたかった。。。
だから、今まで頑張ってきたバレーを辞めた。
でも、それは間違っていた。
山本君の言うとおり・・・
あたし・・・逃げてたんだ・・・



