「ってことで、人数そろったので、
バンド部結成されました!!!」
山本君が目を輝かせながら、
ここ(第2音楽室)で宣言する。
「あー、そうっすか。
そりゃー良かったッスね。」
実を言うと私はあまり乗り気ではなかった。
だってだって・・・
≪なんかそれさぁ、ただの逆ギレじゃない?≫
そう、この前の違うクラスの女子も
このバンド部の一員だった。
それが気に食わない。
「ねぇー、せっかく皆で協力して
部活つくろうって話なのに、
場の雰囲気壊す言い方しないでくれる??」
「あー?なに良い子ぶっちゃってるのぉ?」
あたしはその女子にケンカを売る。
「杉並!!!ケンカ売るなよ。」
「なによ!!なんで山本君が命令するのよ!!」
山本君はニヤリと笑った。
「俺、部長だから♪」
「はぁ!?」
「俺が作ろうって決めたんだもん♪
んで、お前が副部長♪」
「はぁ!?
なんでアタシがそんな
かしこまった事しなきゃいけないの!?」
「部長命令☆」
はぁぁぁぁぁぁぁ!!!??



