どうしても恐縮してしまう。
睦月は私に背を向けて放棄をロッカーに片付ける。
睦月「オレ、担任に捕まっただけだし。」
如月「ありがとね。」
それから教室の中はシーンとなった。
私は席にある塾の宿題を取れないまま
ずっと教室の隅で立っていた。
睦月は席に戻り自分の荷物を整理する。
私はその光景をじっと見ていた。
睦月「なぁ…」
パッと睦月が顔を上げ目が合う。
如月「えっ…ひゃい!」
げっ、声が裏返っちゃった。
睦月「あんさ…」
気付かなかったのか睦月は言葉を続ける。
沈黙が続く。
目が合ったままで。
顔が困った顔になってしまいそう。
如月「えっ…なに?」
沈黙に耐えきれなかった私は聞いてみた。



