「ずっと見てたよ。頑張ってる姿を」 そう言われて胸が熱くなる。でも素直になれない自分が情けなかった。 「でも……さっきの人……」 「え?ああ、宮田さんのこと?」 「腕、組んでたので……」 「あー、あれは彼女が酔ってふらついてたから支えただけで」 「でも……」 言いかけて言葉を飲み込んだ。嫉妬に駆られている自分が恥ずかしい。