後から、白い白衣で駆けてくる若い看護師がいた。 「名札…、名札~!」 「多分、ここら辺に、落としたはずなんだけどー。」 「ーーあ、あった!」 あわてて名札を探していた女性は、ベンチに名札が置いてあるのを見つけ、手に取った。 「よかったー!見つかったぁ~!」 彼女は安心して肩を撫で下ろしている。 そして、ほんのり名札が温かいことに気付いた。 「ん?誰かが拾ってくれた……?」と考えながら、名札の土を丁寧に払った。 そこに書かれていたのは… " ◯▲精神医療センター 看護師 桜井 蕾 "