「別に大袈裟じゃないよ。全部事実だし……それに、これから一緒だからね。頼りにしてるよ」 その言葉にまた心臓が跳ねる。 「私こそ……よろしくお願いします」 軽く頭を下げると、先生は「じゃあまた」と軽く手を挙げて去っていった。 その後ろ姿を見送りながら、蕾は改めて決意した。 (有澤先生と同じ場所で働けるなんて奇跡だ) そしてその奇跡を最大限に活かすべく頑張ろうと思った。