俺はいつの間にか、深く自分の世界に入っていたみたいで、4人に呼ばれていたのに全然気付かなかった。




「彼方!」




ビクッ!


「な゛、なんすか?」



「何を考え込んでたんや?何回も呼んだんやで。」




少し怒り気味の健二さん。



「すみません…。」




「まぁ、どうせ鈴奈ちゃんのこと考えてたんやろうけど。」



図星で、何も言い返せない。





健二さん、痛いところ突くな…。