「それやるよ。少し早いクリスマスプレゼント。」


少しぶっきらぼうに言う彼方クン。



あっ…、そういえばクリスマスだ。


なんだか色々ありすぎて忘れちゃってた。



「ありがとう!でも…、あたし何も用意してないよ。」



「気にするな。俺が鈴奈にあげたくてプレゼントしたんだからさ。そのチューリップが目に入って。鈴奈にぴったりだなって思ってさ。」




「チューリップが?」



「おぅ。それと…、俺にもぴったりかなって。」


彼方クンとあたしにぴったり?


何がだろう………?




「ねぇ、何がぴったりなの?」


あたしが質問したら、彼方クンは秘密って言って教えてくれなかった。