「鈴奈、髪ちょっとだけ上に持ち上げて。」

あたしがう‐…んと考え込んでいたら彼方クンにそう言われた。



「これでいい?」


「うん。」


彼方クンの返事とともに手が伸びてきて、首に何かがかかった。




??



下を向いて見てみると赤いチューリップのチャームがついたネックレスだった。



「可愛い…。」