ゴォォォォ‐…


雪は更に激しくなるばかり…。



「鈴奈ちゃん、寒くない?」


耳元で健二さんが呟く。


いまだにあたしは、健二さんに抱きしめられたまま。


そのおかげで凄く温かいけど、ドキドキし過ぎて心臓がうるさい。



「あの…、健二さん?」


「何?」

あたしは勇気を出して言ってみることにした。

やっぱり抱きしめてくれるのは彼方クンがいいから。