テラスに行ってみると、そこには大きなベンチが置いてあり、星空を座って、見れるようになっていた。


「綺麗だな…。」


空には、星が光り輝いている。



俺たちの住んでいるところでは、絶対にこんなに星を見ることは出来ないよな…。



……鈴奈に見せてやりたいな。


呼びに行こうかと立ち上がったが、輝さん達と楽しそうに笑っていた鈴奈が頭をよぎった。



……呼びに行くのは、やめるか。
もう一度、あの光景は見たくないしな。



俺は、イライラをぶつけるかのようにベンチにドカッと座り直した。





そして、ただひたすら何も考えないように星空を眺めていた。