気がつくとあたしは、彼方クンの服をひっぱっていた。


「なんだよ?」


怒り気味で振り向く彼方クン。



ど、どーしよぉ。


テンパっているあたしの前で彼方クンは軽くため息をついた。



「なにかあったんだろ?怒ってないから言ってみろ。」