それからも、小林さんは夏休み中の補習に何度かでることはあった。

夕方には部活が終わるらしく、スーパーや家の近所で出くわすこともしばしばあった。

自分の感情を客観的に見たことにより、他の生徒より少し接点が多く、仲のよい存在だと思うようになった。
一番かわいい生徒であることにはかわりなかったが、夏休みが終わって新学期になってからは、授業以外で彼女と会うことはなかった。

いつもと変わらない日常に、ほっと胸を撫で下ろす。
ただ、なぜかチクリと胸が痛んだけれど、それには気付かない振りをした。