さらに官能を引き出そうと、律の舌や指先が未依の肌の上で妖しく蠢く。
「待って、律く、ゆっくり……」
「ダメだ。このまま気持ちよくなる未依が見たい」
恥ずかしい言葉にも感度を高められ、未依は瞬く間に高みへと上らされた。
「あっ、んん……!」
頭の中が真っ白になり、ぎゅっと爪先が丸まる。下半身が溶けてしまいそうな快感に、未依はぎゅっと目を閉じた。
肩で息をしながら身体からゆっくり力を抜き、鼓動が落ち着くのを待っていると、どこから出したのか、律が避妊具のパッケージを開けているのに気がついた。
「……それ、使わなくてもいいんじゃない?」
思考がクリアになっていないせいか、ついおかしな尋ね方になってしまった。
(あ、違う! 律くんに子供がほしいかどうかをちゃんと確認して、それから私の希望を話すつもりだったのに!)



