「次の休みが合う日に、いくつか式場を見てみるか」
「うん!」
嬉しくてぎゅっと抱きつくと、頭のてっぺんにキスが降ってきた。
そのまま顎を掬われて、ついばむようなキスを繰り返す。律の手がニットの裾から忍び込み、胸の膨らみの柔らかさを確かめるように触れられる。
何度経験してもドキドキと心臓が高鳴り、こうした行為に慣れそうにない。
(毎回こんな風に脈拍が速くなってたら、すごく心臓に悪い気がする……)
そんなことを考えていると、いつの間にかニットとインナーを脱がされ、上半身は下着のみの姿にさせられている。
「わっ」
暖房がついているため寒くはないけれど、心もとないし恥ずかしい。慌てて胸の前で手をクロスにするけれど、それをやんわりと外されてしまった。
「隠すな」
「だってここ明るいし、せめて寝室に……」
「たまにはいいだろう」
「よくない」



