記憶喪失の私、総長サマに拾われました(泣)

「あ、美桜。」
ドキッ…呼び捨て慣れてないから、
急に呼び捨てにされると…
なんか、くすぐったいな…。
「寝室なんだが…和室でいいか?」
「あ、うん!大丈夫」
暖和さんの家、なんか…
すごく広いな〜
家族と暮らしてるのかな?
…まてまてまて、だったら…
「いまさらだけど…私を家に入れて良かったの?…ご家族とか…」
「?俺は一人暮らしだから問題ない。」
「あ、そうなんだ…にしても、
家広いね…」
見てると使われてなさそうな部屋も
今通っただけで三部屋はあった。
「…お金持ち?」
「んなわけあるか。両親が会社運営してるってだけだ。」
「へぇ……って…」
「ええええぇ!?し、社長さんの息子ってこと!?」
「?まぁ、そうなるな。」