エレベーターを降りると広い廊下があり廉さんの後をついて行く。
「どうぞ」
「お邪魔します」
香穂理は玄関を見渡して靴を脱いだ。
「凄い、モデルルームみたい〜」
「まあ、モデルルームの家具を買い取ったからモデルルームみたいなものなんだ(笑)」
「そうなんだ、でも素敵!新築よね?」
「そうだ、俺にとっては絶対忘れられない設計のマンションなんだよ」
部屋の中に入るとリビングにでっかいソファが置いてあり、座ってと促された。
「香穂理ちゃん、コーヒー飲める?」
「一応飲めます、ブラックじゃなければ」
「そう、じゃあカフェオレにしようかな?」
「ありがとうございます」
廉は自分はブラックを入れて、2つの同じマグカップをテーブルに置いた。
「どうぞ」
「いただきます」
フーフーと冷ましてゴクリとカフェオレを飲んだ。
「美味しい〜廉さん何でも出来るんだね、スパダリだ〜」
「スパダリ?」
「そう、スパダリ、後で調べて見て〜(笑)」
「わかった…じゃあ、そろそろ話をさせてもらうな」
「あっ、はい」
香穂理はマグカップをテーブルに置き、姿勢を正した。
「まず、この間渡した招待状の通り、パーティーに一緒に出席をして欲しい」
「はい」
「理由は……パーティーで…その…色々女性を紹介される…と思う」
「…思う?廉さん?」
「まあ、多分そうなる事を親から聞いて…パートナーがいればと親も言っていてな」
「じゃあ、親が紹介をしてくるんじゃなくてって事?」
「そうだな、親は30歳くらいでいいとかは言ってるけど、まあそれは俺が仕事の結果を出さないからだけど…」
「出してるじゃんー、1級建築士って凄いことなのに〜」
「まだこのマンション1件だけだからな、渡瀬建設の設計部は凄い人がたくさんいるから」
「でも凄い事だよ、私が褒めてあげるね」
「ありがとう、香穂理ちゃん…提案なんだけどさ、パーティー終わるまで一緒にここで住まないか?」
「へ?」
「同居…同棲でもいいけど(笑)」
「…なぜ?」
「うーん…俺さ、親からそういう話を聞いた時にもう結婚を考えてもいいのかなって思ったんだよ、それこそ紹介してくれるなら結婚を前提にで会ってみるのもアリかなって」
「それなら……何で私?」
香穂理はまたマグカップを持ち口を付けた。



