渡瀬建設の社内での70周年パーティーの準備もあり、廉さんは帰りがまた遅くなっていた。
日付けを越えることはなく帰ると少しだけ話して寝るという生活が続いた。
日曜日にも会社に出かけて、夕方帰ってくると
「香穂理ちゃん、ちょっと寝るから起こさないで欲しい…」
「はい、わかりました」
疲れてる…前にお兄ちゃんが言ってたから起こさないようにしなきゃ
いつもは廉さんが大抵メニューを決める事が多いのだが香穂理はスーパーに買い物に出かけてシチューを作った。
香穂理はスマホを出してLINEを開くと
危ない、危ない…LINEの音を消してなかったらやばかった。
付箋紙取ってこよう
少し大きめの付箋紙に
『シチュー作ってあります、お腹すいたら温めて食べてください』
と書いて冷蔵庫にペタッと貼った。
よし!お風呂〜
夜中に起きた廉は冷蔵庫前の付箋紙を見た。
「ふっ、可愛い(笑)」
廉はシチューを食べ終わると、ありがとうと書いて部屋に戻った。
香穂理が朝起きて冷蔵庫を見ると
「食べてくれたのかな?」
何だか嬉しくなった。
さてと……今日は……
朝から香穂理は掃除をして、夕食の下ごしらえをして大学に行き、帰りに色々買い物を済ませて帰ってきた。
一ノ瀬のバイトはお休みをもらいマンションに戻ると夕食の準備を始めた。
途中宅配便が届き間に合ったぁとほっとすると部屋に持っていった。
後は廉さんが帰ってくるのを待つのみ…
「今日も遅いのかなぁ…」
時計を見ると10時をまわっていた。
パーティーの準備は各部署で1名ずつ代表者を出して話し合いをして準備をすると聞いている。
絶対設計部は廉さんになるだろうと予想出来たから絶対他部署は女性が多いに違いない!
社内パーティーとなると人数も多いし県外からのホテルの手配、家族で来るところは子供の数も把握してお土産を持たすとも言っていた。



