みんなが席に着くとお母様がおせち料理を運んできた。
「手伝います」
有紗さんが立ち上がったので香穂理もついて行った。
長い廊下を早足で歩いていく。
食器と飲み物を運びお父様が挨拶をする。
「明けましておめでとう、みんな1年健康でありますように、乾杯!」
『カンパーイ』
廉と香穂理以外はビールを口にしていた。
「香穂理ちゃん、飲んでも大丈夫だよ」
「ううん、昨日飲みすぎたから今日はやめとく(笑)」
「そっか(笑)」
「廉」
「何?」
お父様が廉さんに話しかけた。
「今月の会社のパーティーには香穂理さんを連れてくるのか?」
「んー、迷ってる、家族はOKだけど俺はまだ香穂理ちゃんとは家族じゃないから」
「別に婚約者でもいいと思うけどな」
お兄様が言った。
「この間のパーティーで幹部の人達は香穂理さんを見てるから連れてないのもどうしたもんかの」
「一応聞かれた人には婚約者とは答えたけど」
「え!パートナーって言わなかったの?」
香穂理がびっくりした、だって二人で話したよね、どう捉えるかは相手次第って
「でも同棲するんでしょ?」
お母様が言った。
「まあ、一緒には住んでるよ」
「あまり香穂理さんを振り回さないようにね、廉」
「わかってる、明日香穂理ちゃんの所に挨拶に行くからその後に決める、それでいいだろ?」
「まあ、ビッフェだから人数は増えても構わん、香穂理さんも来るといい」
香穂理は返事が出来ず頭だけ下げた。
お父様の電話が鳴り、席を外した。
「お母さんは来て欲しいけどね」
「私も」
有紗さんも言ってくれた。
「廉は会社で凄くモテるんだよ、だから女よけに香穂理さんを連れて行きたいと思ってるんだよな」
「そんな事……いやあるかな、もう疲れた」
「ほら、本音だ(笑)いいよなモテる奴は」
「あぁ、はっきり言ってモテるよ、だから香穂理ちゃんをパートナーとして連れて行きたいよ、これが本音だ!バカ兄貴」



