抜けるような空の青さも相まって、とても心地良い。
そんな中、ひときわ大きな屋敷がそびえ立っている。
今はもう誰も暮らしていない元菅原家だ。

菅原家の陰謀が露呈した今、彼らはどこか遠くの土地に身を隠しているという。
当然、菅原料亭への注文はなくなり、会社は倒産した。
人を陥れようと企てた時点で、このような未来になることは予想できていたはずなのに。

門前までやってきてキヨは目を大きく見開いて足を止めた。
門の奥に見える庭園には沢山のひまわりが咲いていたのだ。
ここはひまわり屋敷でもあったのだ。
そして誰もいないはずの菅原家の門の奥に人が立っているのが見えた。