氷上さんが居なくなったあと
仕事場に行く度に一緒に笑っていたあの日々を思い出しては悲しくて休憩時間もご飯食べる気になれず
机に突っ伏してただひたすら泣いていた。
私が今生きてる氷上さんがいない毎日は生きている心地がしない。
今でもたまに訳もなく氷上さんの笑顔を思い出して涙が溢れる。
そしているはずもない帰り道や駅のホームに氷上さんがいるのではないかと後ろ姿をただただ探す。
氷上さんのいない世界で何度、もう死なせてくれと願ったことだろうか。
ある日私は夢を見た。
気づくと地下鉄に揺られていて隣に氷上さんが座っていた。
地下鉄の中は蛍光灯がついているが、薄暗く車内はよく乗る地下鉄よりひと回りほど狭い。
しかし乗客も少ないからさほど狭くは感じない。
それよりも氷上さんが間隔を開けず私のすぐ隣にいるから私達は付き合ってるのだろうか?と勘違いしそうになる。
なんで氷上さんがここにいるんだろう─
私は驚いて問いかけると不思議そうな顔で
「氷上さんって誰のこと?」と彼はニッコリ笑って
私の手の甲に手を重ねた
突然だったからびっくりして肩をすくめると
「大丈夫。俺は君のこと助けに来たんだよ」
地下鉄の中でそっと優しく手を繋いでくれる彼の手は暖かった。
温かいんですねと言ったら桜蘭の手が冷たいだけじゃない?と微笑んでいる
そんなことを話していると
「まもなく・・・駅・・・駅」と聞き慣れない駅名を車掌さんがアナウンスし地下鉄は止まる。
改札を出て階段を上り外に出ようとするとなぜか出口が狭く、腰までの高さをまたがなければ出られなそうだった。彼は軽々登ってったが私がもたついていると「しょうがないな笑」と笑みを浮かべ上から手を伸ばして助けてくれた。
「あ、ありがとうございます」
開けた視界には澄んだ冬の青空とビルが並んでいて
真っ青な青空に彼の笑顔はドキッとするくらいよく似合う。
私達は歩いて近くのバス停に乗りどこかへ向かってるとこで目が覚めた。
私は夢でも氷上さんとそっくりな彼に会えたのが嬉しくてその日は一日中思い返してはニコニコしていた。
でも、その次の日彼は夢に出なくて現実では会えないと思うとまた悲しみが込み上げてくる。
しばらくして何週間かぶりに夢に彼が出てきた。
目を覚ますと部屋は薄暗く何があるのかぼんやりと見える程度
「ここはどこだろ」
どうやら私はベッドにいるらしい。
薄暗い部屋で誰かが上に覆い被さる
「え、誰だろ?」ジッと目を凝らすと
目の前に彼がいて
「桜蘭がずっと泣いてるから心配で来たんだけど」
と照れくさそうに笑っている彼がいた。
私は嬉しかったのと同時に少し気恥しくて思わず目を逸らした。
「やっぱり俺がいないと寂しいの?」と彼は微笑みながら問いかける
「会えないと毎日思い出しちゃって辛くて
どうしたらいいか分からないんです」
涙が零れそうになり見られたくなくて顔を覆いながら号泣してる私をみて
彼は「大丈夫だよ」とそっと頭を撫でる。
「辛くなったらまたここに来たらいいよ」と言い色っぽい視線で私をみつめゆっくり首元にキスをした
「こんなことされたら私また勘違いしちゃいますよ?」
と言うと
「勘違いしてもいいよ」と私を押し倒し次は口にキスをした。
目を覚ますとまた現実に戻っていた
いつもは朝起きても眠くてぼんやりとしてるのにこの日は肌に触れた瞬間やキスの感触が鮮烈に残っていてドキドキしていた。
夢だったんだ─
でも、その日もっと驚く出来事があった。
身支度をし何気に仕事のメールが来てるかと確認すると一通メールが来ていた。
仕事のメールかな
メールを開くと
差出人は氷上さんとなっていて
私は思わず飛び上がってメールに釘付けになった。
「久しぶり。 俺のこと覚えてる? 成瀬がさ、俺がいなくなってから体調悪そうにしてたって言っててちょっと心配になったから」とメールが来ていた。
てっきり嫌われちゃったと思っていたのに、氷上さん私のこと心配してくれたんだ─
私のことを覚えていてくれたのも嬉しかったが何より私のこと気にかけてくれてメールをくれた事に嬉しさで胸がいっぱいになった。
「私のこと覚えていてくれたんですね!」
「今は少し体調良くなってるので大丈夫です。お気遣いいただいて嬉しいです」と送ると
「気使ってないよ、普通に桜蘭のことあれから気になってたから」
「実は俺桜蘭に伝えたいことがあってさ」と来てた
なんだろ?─
もしかして告白とか?と胸に期待を膨らませる
ふと時計をみると、仕事に行く時間になっていた。
「私これから仕事あるので、また時間できたらメールします!」と送り急いで玄関の鍵をかけ外にでた。
いつも走ると急かされてるようで息苦しいけど、この日の足取りはいつもより楽で軽やかなステップを踏むように仕事へ向かうバスに飛び乗った。
この日はいつも辛い仕事も、氷上さんのこと考えたら無限にやる気が湧き上がっていつもより頑張れた。
思ったより仕事が早く終わったので、行ってみたいと思ってたご飯屋さんに寄って
夜ご飯済ませてから帰ろうとこの日はいつもと違う駅で降りた。
地下鉄に揺られながらそういえばさっき 氷上さんが私に伝えたいことがあるって言ってたな─
私は少しばかり期待して胸を弾ませながら氷上さんに送る文を考えてちょうど送信したとしたところで
ドアが開き慌てて地下鉄をあとにした。
改札に向かう出口に向かっているとすれ違いざま氷上さんが目に映った。
─えっ・・・氷上さんがなんでここに?
今日の私ラッキーだなと思い声をかけようと後ろを振り返ると氷上さんの隣に誰かいて何やら楽しげに笑いあっている
あの人って橘さん?前辞めちゃった橘さんとまだ仲良かったんだ
仲がいいというかやけに距離が近い気が─
私はとりあえず壁によりかかり人混みの影から2人の様子を伺っていると
2人は地上に続く2番出口の階段の前のガラスドアまで向かい氷上さんが橘さんに向かって手を振っているのが見えた。
氷上さんが階段へ向かおうと後ろを向いたとき橘さんが突然手を引っ張って氷上さんの頬にキスをした。
氷上さんは顔を赤くし動揺しているようにみえた。
私は衝撃のあまりスマホが手のひらからスルリと滑り落ちた。
スマホには
宛名 氷上さん
「仕事終わりました!さっきの伝えたい事ってなんだったんですか?」と返信待ちだったメール画面がバキバキに割れてしまった。
嘘─
私はそれ以上氷上さんが照れてる顔なんてみたくなくてスマホを拾い上げその場から走って逃げ出し
息を弾ませ家方向へ向かう地下鉄に飛び乗った。
心臓がバクバク鳴り頭は真っ白なはずなのにモヤモヤ嫌な考えばかり浮かんでくる。
そもそも氷上さんと橘さんって職場変わったから別々のはずなのになんで
仕事辞めたあとも橘さんとは連絡取ってたのかな
もしかして氷上さんは橘さんと付き合ってるのかな?
ポンっと通知音がなりメールをみると
「ごめん。今はちょっと予定あるから」
「また明日話すよ」と さんから返信がきていた
─また期待しちゃって私馬鹿みたい
地下鉄を降りトボトボと帰路につく
帰り道また悔しさのあまり涙で声が震える
通りすがりの人達はそんな私のことなんか目もくれずせかせかと通り過ぎて行った。
家に帰ってそのままベッドへ突っ伏して泣いていると気づいたらまた寝てしまっていた。
次に目を開けると下に川が流れてる橋の上でなぜか自転車に座っていて隣の彼も自転車に跨っていた。
「暗い顔してるけどまたなにかあったの?」といつもの優しい微笑みで私に問いかけた。
私は何も言わず俯いていると彼が
「気晴らしにどっか出かけよう」と自転車を漕ぎ出した。
私は先にいく彼に「待ってください!」と慌てて後を追いかけた。
私は初めてみる夕焼けに染まった街並みを彼と一緒に自転車で駆け抜けた
体全体に伝わる風が冷たくて心地よい
しばらく走ってると街灯がポツポツ白くつき始め、
外国にあるような少しオシャレな商店街をみて気になった私は自転車をとめ
彼に「ちょっと買い物してきます」と一言つげた。
私は初めてみる色々な雑貨に心躍らせついつい色々買ってしまった。
「凄い荷物だね」と彼は笑いながら私のかさばった紙袋をみて
「ちょっと持つよ」と半分ほど持ってくれた。
「ありがとうございます」というと彼はニッコリと微笑んで夕暮れの街並みに消えてった。
朝目を覚ますと1件通知が入っていた
「昨日はあのまま話せなくてごめんね」と氷上さんからのメールだった。
でも、あの場面を見てしまった私はもう氷上さんの話なんて聞きたくなかった。
─橘さんの話で彼女できたとか言うんでしょ
「別に大丈夫ですよ。氷上さんも忙しいでしょうし、もう私のことは放っておいてください。」
またあの2人のキスの瞬間を思い出してモヤモヤしていた私は少し突き放した文調のメールを送って携帯を伏せた。
─なんで私ばかり悲しい思いをしなきゃいけないの
氷上さんにとって私は本命じゃないから私の気持ちよりも橘さんを優先するけど夢の中の彼はいつも私のことを大切にしてくれる
夢の中にいるほうが楽しいな─
また彼と会えたらなと徐々にそう思うようになっていった。
仕事場に行く度に一緒に笑っていたあの日々を思い出しては悲しくて休憩時間もご飯食べる気になれず
机に突っ伏してただひたすら泣いていた。
私が今生きてる氷上さんがいない毎日は生きている心地がしない。
今でもたまに訳もなく氷上さんの笑顔を思い出して涙が溢れる。
そしているはずもない帰り道や駅のホームに氷上さんがいるのではないかと後ろ姿をただただ探す。
氷上さんのいない世界で何度、もう死なせてくれと願ったことだろうか。
ある日私は夢を見た。
気づくと地下鉄に揺られていて隣に氷上さんが座っていた。
地下鉄の中は蛍光灯がついているが、薄暗く車内はよく乗る地下鉄よりひと回りほど狭い。
しかし乗客も少ないからさほど狭くは感じない。
それよりも氷上さんが間隔を開けず私のすぐ隣にいるから私達は付き合ってるのだろうか?と勘違いしそうになる。
なんで氷上さんがここにいるんだろう─
私は驚いて問いかけると不思議そうな顔で
「氷上さんって誰のこと?」と彼はニッコリ笑って
私の手の甲に手を重ねた
突然だったからびっくりして肩をすくめると
「大丈夫。俺は君のこと助けに来たんだよ」
地下鉄の中でそっと優しく手を繋いでくれる彼の手は暖かった。
温かいんですねと言ったら桜蘭の手が冷たいだけじゃない?と微笑んでいる
そんなことを話していると
「まもなく・・・駅・・・駅」と聞き慣れない駅名を車掌さんがアナウンスし地下鉄は止まる。
改札を出て階段を上り外に出ようとするとなぜか出口が狭く、腰までの高さをまたがなければ出られなそうだった。彼は軽々登ってったが私がもたついていると「しょうがないな笑」と笑みを浮かべ上から手を伸ばして助けてくれた。
「あ、ありがとうございます」
開けた視界には澄んだ冬の青空とビルが並んでいて
真っ青な青空に彼の笑顔はドキッとするくらいよく似合う。
私達は歩いて近くのバス停に乗りどこかへ向かってるとこで目が覚めた。
私は夢でも氷上さんとそっくりな彼に会えたのが嬉しくてその日は一日中思い返してはニコニコしていた。
でも、その次の日彼は夢に出なくて現実では会えないと思うとまた悲しみが込み上げてくる。
しばらくして何週間かぶりに夢に彼が出てきた。
目を覚ますと部屋は薄暗く何があるのかぼんやりと見える程度
「ここはどこだろ」
どうやら私はベッドにいるらしい。
薄暗い部屋で誰かが上に覆い被さる
「え、誰だろ?」ジッと目を凝らすと
目の前に彼がいて
「桜蘭がずっと泣いてるから心配で来たんだけど」
と照れくさそうに笑っている彼がいた。
私は嬉しかったのと同時に少し気恥しくて思わず目を逸らした。
「やっぱり俺がいないと寂しいの?」と彼は微笑みながら問いかける
「会えないと毎日思い出しちゃって辛くて
どうしたらいいか分からないんです」
涙が零れそうになり見られたくなくて顔を覆いながら号泣してる私をみて
彼は「大丈夫だよ」とそっと頭を撫でる。
「辛くなったらまたここに来たらいいよ」と言い色っぽい視線で私をみつめゆっくり首元にキスをした
「こんなことされたら私また勘違いしちゃいますよ?」
と言うと
「勘違いしてもいいよ」と私を押し倒し次は口にキスをした。
目を覚ますとまた現実に戻っていた
いつもは朝起きても眠くてぼんやりとしてるのにこの日は肌に触れた瞬間やキスの感触が鮮烈に残っていてドキドキしていた。
夢だったんだ─
でも、その日もっと驚く出来事があった。
身支度をし何気に仕事のメールが来てるかと確認すると一通メールが来ていた。
仕事のメールかな
メールを開くと
差出人は氷上さんとなっていて
私は思わず飛び上がってメールに釘付けになった。
「久しぶり。 俺のこと覚えてる? 成瀬がさ、俺がいなくなってから体調悪そうにしてたって言っててちょっと心配になったから」とメールが来ていた。
てっきり嫌われちゃったと思っていたのに、氷上さん私のこと心配してくれたんだ─
私のことを覚えていてくれたのも嬉しかったが何より私のこと気にかけてくれてメールをくれた事に嬉しさで胸がいっぱいになった。
「私のこと覚えていてくれたんですね!」
「今は少し体調良くなってるので大丈夫です。お気遣いいただいて嬉しいです」と送ると
「気使ってないよ、普通に桜蘭のことあれから気になってたから」
「実は俺桜蘭に伝えたいことがあってさ」と来てた
なんだろ?─
もしかして告白とか?と胸に期待を膨らませる
ふと時計をみると、仕事に行く時間になっていた。
「私これから仕事あるので、また時間できたらメールします!」と送り急いで玄関の鍵をかけ外にでた。
いつも走ると急かされてるようで息苦しいけど、この日の足取りはいつもより楽で軽やかなステップを踏むように仕事へ向かうバスに飛び乗った。
この日はいつも辛い仕事も、氷上さんのこと考えたら無限にやる気が湧き上がっていつもより頑張れた。
思ったより仕事が早く終わったので、行ってみたいと思ってたご飯屋さんに寄って
夜ご飯済ませてから帰ろうとこの日はいつもと違う駅で降りた。
地下鉄に揺られながらそういえばさっき 氷上さんが私に伝えたいことがあるって言ってたな─
私は少しばかり期待して胸を弾ませながら氷上さんに送る文を考えてちょうど送信したとしたところで
ドアが開き慌てて地下鉄をあとにした。
改札に向かう出口に向かっているとすれ違いざま氷上さんが目に映った。
─えっ・・・氷上さんがなんでここに?
今日の私ラッキーだなと思い声をかけようと後ろを振り返ると氷上さんの隣に誰かいて何やら楽しげに笑いあっている
あの人って橘さん?前辞めちゃった橘さんとまだ仲良かったんだ
仲がいいというかやけに距離が近い気が─
私はとりあえず壁によりかかり人混みの影から2人の様子を伺っていると
2人は地上に続く2番出口の階段の前のガラスドアまで向かい氷上さんが橘さんに向かって手を振っているのが見えた。
氷上さんが階段へ向かおうと後ろを向いたとき橘さんが突然手を引っ張って氷上さんの頬にキスをした。
氷上さんは顔を赤くし動揺しているようにみえた。
私は衝撃のあまりスマホが手のひらからスルリと滑り落ちた。
スマホには
宛名 氷上さん
「仕事終わりました!さっきの伝えたい事ってなんだったんですか?」と返信待ちだったメール画面がバキバキに割れてしまった。
嘘─
私はそれ以上氷上さんが照れてる顔なんてみたくなくてスマホを拾い上げその場から走って逃げ出し
息を弾ませ家方向へ向かう地下鉄に飛び乗った。
心臓がバクバク鳴り頭は真っ白なはずなのにモヤモヤ嫌な考えばかり浮かんでくる。
そもそも氷上さんと橘さんって職場変わったから別々のはずなのになんで
仕事辞めたあとも橘さんとは連絡取ってたのかな
もしかして氷上さんは橘さんと付き合ってるのかな?
ポンっと通知音がなりメールをみると
「ごめん。今はちょっと予定あるから」
「また明日話すよ」と さんから返信がきていた
─また期待しちゃって私馬鹿みたい
地下鉄を降りトボトボと帰路につく
帰り道また悔しさのあまり涙で声が震える
通りすがりの人達はそんな私のことなんか目もくれずせかせかと通り過ぎて行った。
家に帰ってそのままベッドへ突っ伏して泣いていると気づいたらまた寝てしまっていた。
次に目を開けると下に川が流れてる橋の上でなぜか自転車に座っていて隣の彼も自転車に跨っていた。
「暗い顔してるけどまたなにかあったの?」といつもの優しい微笑みで私に問いかけた。
私は何も言わず俯いていると彼が
「気晴らしにどっか出かけよう」と自転車を漕ぎ出した。
私は先にいく彼に「待ってください!」と慌てて後を追いかけた。
私は初めてみる夕焼けに染まった街並みを彼と一緒に自転車で駆け抜けた
体全体に伝わる風が冷たくて心地よい
しばらく走ってると街灯がポツポツ白くつき始め、
外国にあるような少しオシャレな商店街をみて気になった私は自転車をとめ
彼に「ちょっと買い物してきます」と一言つげた。
私は初めてみる色々な雑貨に心躍らせついつい色々買ってしまった。
「凄い荷物だね」と彼は笑いながら私のかさばった紙袋をみて
「ちょっと持つよ」と半分ほど持ってくれた。
「ありがとうございます」というと彼はニッコリと微笑んで夕暮れの街並みに消えてった。
朝目を覚ますと1件通知が入っていた
「昨日はあのまま話せなくてごめんね」と氷上さんからのメールだった。
でも、あの場面を見てしまった私はもう氷上さんの話なんて聞きたくなかった。
─橘さんの話で彼女できたとか言うんでしょ
「別に大丈夫ですよ。氷上さんも忙しいでしょうし、もう私のことは放っておいてください。」
またあの2人のキスの瞬間を思い出してモヤモヤしていた私は少し突き放した文調のメールを送って携帯を伏せた。
─なんで私ばかり悲しい思いをしなきゃいけないの
氷上さんにとって私は本命じゃないから私の気持ちよりも橘さんを優先するけど夢の中の彼はいつも私のことを大切にしてくれる
夢の中にいるほうが楽しいな─
また彼と会えたらなと徐々にそう思うようになっていった。
