歩くんが辞退するというと声を上げていた子たちは一斉に目を逸らす
歩くんと委員をやれないのならお断りなのだろう
「他に男子でやりたい奴はいないだろう?ならそのまま倉持と木幡でお願いするよ」
「木幡となら…はい」
「木幡もいいか?頼む」
「…あ…はい」
こうして渋々委員を務めることが決まった
「頑張ろうな!」
「歩くんは辞退しなくてよかったの?」
「柚乃じゃなかったら辞退してたよ」
歩くんの一言が情緒を乱す
そんなこと言われたら余計歩くん以外見えなくなるじゃん、、、
何も言えずにいる私をみて歩くんは慌てて繕う
「柚乃のことは昔から知ってるし、全く知らないやつと一緒よりいいだろ?」
「…そう、だね」
そういうことか、、、
期待した私が悪かったな

