ピンチの時は気付いたら守ってくれていたし、泣いてる時は何も言わずに横に居てくれてた。


「歩くんは私のヒーローなのかも…」

「え、ちょっ、それまじで言ってる?うちらもう高2よ?」

「あ…ごめん」


口に出すのは恥ずかしいけどなんでなんだろう

本当に気付いたらずっと側に居てくれてた

教室の反対側で男の子たちとワイワイはしゃいでいる歩くんはどことなく大人びていて他の男の子たちとは違く見える

これは私が歩くんのこと好きすぎるからそう見えているのかもしれないけど、、、


「っていうか菜々はいつの間に彼氏できてたの?」

「あー、春休み中に付き合ったの!一個上の先輩」


彼氏のことを話す菜々はとても輝いて見えた