〇学校、教室
みーちゃん「大丈夫だった?」
心音「びっくりさせてごめんね。大丈夫だよ。」
みーちゃん「ってかいつの間に朝比奈君と仲良くなってたの?!いいな!かっこいいし!」※心音は苦笑いする
みーちゃん「あんなにクールで笑顔も見せないと付き合った時悲しいけどね!」
心音「え、付き合っても冷たいの?」
みーちゃん「え?うん。元カノによればね!愛されてるかも分からないし、態度も変わらないから不安になるってね!でも見た目で付き合い続けるんだって!私は嫌だけどね!」
心音(私は友達なのにこんなに優しい。この差はなんだろう。友達のほうが優しく接してくれるとか?この間までは朝比奈君に好かれてるのかと思ったけど勘違いみたいだし。)
〇学校、廊下、放課後
下駄箱へ向かっている途中にキーホルダーが落ちていた。
〇サイコメトリー中
見ると先生が落とす映像が流れる。
〇現在に戻る
心音(面倒くさいけど職員室によるか。)
〇職員室
先生「あ、ありがとう!探してたのよ!」
先生は会議が始まると慌てながらもホッとした様子だ。
心音「では、失礼します。」
〇学校、廊下
下駄箱へ向かっていると、また落し物があった。
心音(今度はペンか。もうきりがないけど、大切なものだと困るよね。)
〇サイコメトリー中
見ると、さっきぶつかった男の先輩が落とす映像が流れる。
〇現在に戻る
心音(そんなに前でもなさそうから、探すか。)
歩き出すとたまたま空き教室から先輩が出てきた。
心音「あ、先輩!これ、先輩のですよね。」
先輩「……。」
間が気になるがとりあえず渡して歩き出す。
先輩「待って。」
手を掴まれる。
先輩「これ、名前書いてないよね。なんで分かったの?」
心音(まさか、盗んだと思われた?!)
今まで怪しまれてたことをすっかり忘れていた。返事に困った。
先輩「君も、サイコメトリーでしょ?」
心音「……え?」
心音「何の話ですか?失礼します。」
思いっきり固まってしまったが、慌てて逃げようと走り出す。
先輩「怒ってるわけじゃないんだ。ただ、」
心音(そうだった!手を掴まれてたんだった!)
先輩「僕も一緒なんだ。」
心音「はい?」
心音(確かにさっき、『きみも』って言ってたけど)
先輩「ねえ、良かったらたまにお話しようよ!」 キラキラと眩しい顔で笑いかけられる。
心音(話してもいいけど、なんの得になるんだ?)
先輩「君も困らない?例えば友達の裏を読みすぎたり、距離を置かれたり。」
心音「いいえ?私は大切な友達が数人でもいいですし、助けれることが多くて嬉しいですけど?」
先輩は目を見開き口を開ける。
先輩「……そうか。なるほど。君はいい子だな!余計に話したくなる!これから話しかけてもいいか?」
心音「え。」
心音(この人もイケメンだし確か有名だったよね。これ以上嫌な注目を浴びたくない!)
心音「いやー。……わ!」
先輩は急に引き寄せてくる。バランスを崩した私は先輩の腕の中に入る。なぜかサイコメトリーは起きない。
先輩「なあ、もし、俺が君の大切な人達に君の能力を大袈裟に話したら、どうする?」
心音(何を突然!?友達を信じてるけど、もしみーちゃんや……朝比奈君を失ったら?)
体を引き離そうとするが強い力で抑えてくる。
先輩「だから仲良くしよう。」
すごい力で身動きが取れない。これは諦めよう。
心音「わ、分かりました。だから離して……!」
離れようとするとまたもや後ろに引っ張られる。
〇サイコメトリー中
探し回ってやっと心音を見つけた映像が流れる。
〇現在に戻る
朝比奈「小鳥遊さん!大丈夫?」
包み込まれたのは身に覚えのある匂いと、この記憶は朝比奈君!
先輩「君、確か朝比奈君……。だっけ?」
先輩は何を敵対心向けてるのか火花をちらしている。
朝比奈「……あなたは確か、和田 冬弥先輩ですよね?なんで小鳥遊さんを抱きしめてたんですか?仲良かったですか?」
朝比奈君も低い声で対抗している。顔は見えないけどすんごく怖いんだろうな。
〇サイコメトリー中
朝比奈が嫉妬している感情が流れてくる。
〇現在に戻る
心音(なんで朝比奈君、こんなに嫉妬するんだろう。てか、和田先輩って、朝比奈君程ではないけどまあまあ有名な人だよね。コミュニケーション能力お化けでこの人の前では嘘をつけないって。でも今考えれば嘘をつけないってサイコメトリーの能力を持ってるからだよね。私は嫌われて和田先輩は好かれるってひどい話だ。)
和田先輩「そうそう。仲良くなったの!ねえ、心音ちゃん!」
名前を呼ばれた瞬間、ドキッとした。名前なんて教えてないし。もしかしてサイコメトリーで読まれた?!
朝比奈「……とても本人は仲良くしてる風には見えませんでしたけど?」
心音(嫌がってるってバレたか。まあ理由は注目を浴びたくないだけでこの人が嫌いなわけではない。)
和田先輩「これから仲良くなるんだよ。じゃあね!心音ちゃん!
サイコメトリーのことは内緒ね。」
去り際に耳元で二人だけの秘密を作られる。
心音(私はもう諦めた。あの人と仲良くするしかないって。)
心音「帰ろうか。」
なんか余計に疲れた。歩き出す。
心音「うわ。」
朝比奈「あいつだけずるい。小鳥遊さんと仲良くなって。」
気が付くと朝比奈君の腕の中にいた。
みーちゃん「大丈夫だった?」
心音「びっくりさせてごめんね。大丈夫だよ。」
みーちゃん「ってかいつの間に朝比奈君と仲良くなってたの?!いいな!かっこいいし!」※心音は苦笑いする
みーちゃん「あんなにクールで笑顔も見せないと付き合った時悲しいけどね!」
心音「え、付き合っても冷たいの?」
みーちゃん「え?うん。元カノによればね!愛されてるかも分からないし、態度も変わらないから不安になるってね!でも見た目で付き合い続けるんだって!私は嫌だけどね!」
心音(私は友達なのにこんなに優しい。この差はなんだろう。友達のほうが優しく接してくれるとか?この間までは朝比奈君に好かれてるのかと思ったけど勘違いみたいだし。)
〇学校、廊下、放課後
下駄箱へ向かっている途中にキーホルダーが落ちていた。
〇サイコメトリー中
見ると先生が落とす映像が流れる。
〇現在に戻る
心音(面倒くさいけど職員室によるか。)
〇職員室
先生「あ、ありがとう!探してたのよ!」
先生は会議が始まると慌てながらもホッとした様子だ。
心音「では、失礼します。」
〇学校、廊下
下駄箱へ向かっていると、また落し物があった。
心音(今度はペンか。もうきりがないけど、大切なものだと困るよね。)
〇サイコメトリー中
見ると、さっきぶつかった男の先輩が落とす映像が流れる。
〇現在に戻る
心音(そんなに前でもなさそうから、探すか。)
歩き出すとたまたま空き教室から先輩が出てきた。
心音「あ、先輩!これ、先輩のですよね。」
先輩「……。」
間が気になるがとりあえず渡して歩き出す。
先輩「待って。」
手を掴まれる。
先輩「これ、名前書いてないよね。なんで分かったの?」
心音(まさか、盗んだと思われた?!)
今まで怪しまれてたことをすっかり忘れていた。返事に困った。
先輩「君も、サイコメトリーでしょ?」
心音「……え?」
心音「何の話ですか?失礼します。」
思いっきり固まってしまったが、慌てて逃げようと走り出す。
先輩「怒ってるわけじゃないんだ。ただ、」
心音(そうだった!手を掴まれてたんだった!)
先輩「僕も一緒なんだ。」
心音「はい?」
心音(確かにさっき、『きみも』って言ってたけど)
先輩「ねえ、良かったらたまにお話しようよ!」 キラキラと眩しい顔で笑いかけられる。
心音(話してもいいけど、なんの得になるんだ?)
先輩「君も困らない?例えば友達の裏を読みすぎたり、距離を置かれたり。」
心音「いいえ?私は大切な友達が数人でもいいですし、助けれることが多くて嬉しいですけど?」
先輩は目を見開き口を開ける。
先輩「……そうか。なるほど。君はいい子だな!余計に話したくなる!これから話しかけてもいいか?」
心音「え。」
心音(この人もイケメンだし確か有名だったよね。これ以上嫌な注目を浴びたくない!)
心音「いやー。……わ!」
先輩は急に引き寄せてくる。バランスを崩した私は先輩の腕の中に入る。なぜかサイコメトリーは起きない。
先輩「なあ、もし、俺が君の大切な人達に君の能力を大袈裟に話したら、どうする?」
心音(何を突然!?友達を信じてるけど、もしみーちゃんや……朝比奈君を失ったら?)
体を引き離そうとするが強い力で抑えてくる。
先輩「だから仲良くしよう。」
すごい力で身動きが取れない。これは諦めよう。
心音「わ、分かりました。だから離して……!」
離れようとするとまたもや後ろに引っ張られる。
〇サイコメトリー中
探し回ってやっと心音を見つけた映像が流れる。
〇現在に戻る
朝比奈「小鳥遊さん!大丈夫?」
包み込まれたのは身に覚えのある匂いと、この記憶は朝比奈君!
先輩「君、確か朝比奈君……。だっけ?」
先輩は何を敵対心向けてるのか火花をちらしている。
朝比奈「……あなたは確か、和田 冬弥先輩ですよね?なんで小鳥遊さんを抱きしめてたんですか?仲良かったですか?」
朝比奈君も低い声で対抗している。顔は見えないけどすんごく怖いんだろうな。
〇サイコメトリー中
朝比奈が嫉妬している感情が流れてくる。
〇現在に戻る
心音(なんで朝比奈君、こんなに嫉妬するんだろう。てか、和田先輩って、朝比奈君程ではないけどまあまあ有名な人だよね。コミュニケーション能力お化けでこの人の前では嘘をつけないって。でも今考えれば嘘をつけないってサイコメトリーの能力を持ってるからだよね。私は嫌われて和田先輩は好かれるってひどい話だ。)
和田先輩「そうそう。仲良くなったの!ねえ、心音ちゃん!」
名前を呼ばれた瞬間、ドキッとした。名前なんて教えてないし。もしかしてサイコメトリーで読まれた?!
朝比奈「……とても本人は仲良くしてる風には見えませんでしたけど?」
心音(嫌がってるってバレたか。まあ理由は注目を浴びたくないだけでこの人が嫌いなわけではない。)
和田先輩「これから仲良くなるんだよ。じゃあね!心音ちゃん!
サイコメトリーのことは内緒ね。」
去り際に耳元で二人だけの秘密を作られる。
心音(私はもう諦めた。あの人と仲良くするしかないって。)
心音「帰ろうか。」
なんか余計に疲れた。歩き出す。
心音「うわ。」
朝比奈「あいつだけずるい。小鳥遊さんと仲良くなって。」
気が付くと朝比奈君の腕の中にいた。

