〇前回の続き
朝比奈君にバレないようにゆう兄を引っ張って物陰に隠れる。
心音「なんでゆう兄がここに!!」
私は心臓の鼓動が早くなりながら周りの人にバレない声で文句を言う。
ゆう兄「いやー。なんかいつもと違う雰囲気だし、心音のお母さんに『最近友達が少なそうで』って言われたから様子を見に来たんだよ!」※ゆう兄は誇らしげにサムズアップをする。心音は頭を抱える
ゆう兄「それで!相手の子はあの子か!かっこいいな!彼氏か!?」
心音(お母さんよりうるさいよ。厄介な人に見つかった。)
ゆう兄「まあでもよかったよ!」※頭を思いっきり撫でる
心音「もう!髪の毛崩れちゃうでしょ!」
ゆう兄「わりー!でもこんな格好するってことはやっぱり彼氏」※途中で止まる
朝比奈「小鳥遊さん。」
今までで私にはほとんど見せないけど、他の子に対してのクールな表情で朝比奈君は立っていた
心音「あ、……おはよう。」※急に恥ずかしくなって髪の毛を直す
朝比奈「そちらの人は。……誰?」※少し睨んでる
心音「この人は、近所のお兄さん。
ゆう兄、もういいでしょ!帰って!」
ゆう兄「ほーい。」
ゆう兄はいい情報をゲットして任務を完了できて帰っていった。※朝比奈は心音にバレないようにゆう兄を睨んでいる
心音「ごめんね。行こうか。」
朝比奈「……うん。」
〇駅のお店
朝比奈「小鳥遊さん、今日の服と髪型とメイクいいね。かわいい。」※朝比奈は少し微笑む
心音「……ありがとう。朝比奈君もかっこいい……よ。」※完全に恥ずかしくなって下を向いて歩く
朝比奈「え、……ありがとう。」
心音(朝比奈君の顔が見れないよ。どんな顔してるんだろう。でも、こんなこと言われなれてるから何とも思ってないのかな。)
朝比奈「小鳥遊さんがこういうところ好きかは分からないけどここでお茶しない?」
歩き始めて数分、気づいたらカフェに連れてこられた。
心音「わあ!ありがとう。私こういうお店大好き!!」※明るく笑う心音を優しい瞳で見つめてる朝比奈
心音(人気者で女の子への気遣いも慣れてるから、女の子が好きそうな店とかは把握済みなのかな!)
〇カフェ
女の子に人気なカフェというのは女の子しかいないので、男で、しかもイケメンが来たから周りの女子は大騒ぎ(店員も含めて)。
だが朝比奈君は慣れてる様子。優雅にお茶を飲んでいる。
心音「朝比奈君はよく来るの?」
朝比奈「いや、初めて。前見かけたときに、小鳥遊さんと一緒に来たいなと思って。」※少し穏やかに笑いかける
心音(初めてなの!?とてもそうは見えない。でもよく見ると確かに口角が硬いような。)
心音「あれ、そういえば朝比奈君って私のこと知ってるの?話したことないのに。」
朝比奈君は目を見開き何かを考えてる様子。
朝比奈「この間、『私たちって前に話したことあるの?』って言ってたよね?」
心音(それはサイコメトリーで見ただけで思い出してもないです。って言いたいけど超能力なんて言っても伝わらないだろうし。)
心音「それは、……聞いただけだよ。会ったことがある気がするから。だから何を話したんだっけ?」
朝比奈「……恥ずかしいから無理に思い出さなくていいよ。」
朝比奈君は目をそらして頬をかいている。
心音(恥ずかしいって何したんだ?私たち。逆に気になる)
私は聞き出そうと粘って質問したが、私と喋るのが楽しいのかニコニコしながらうまい具合に避けられた。
〇映画館内
朝比奈「小鳥遊さんって確かこの映画の原作好きだよね。」
少しカフェでゆっくりしたら朝比奈君に連れられて映画館に来た。
心音「え!そう!好きなの!なんで知ってるの?」
なぜか私の好きな小説を知っている。この話は友達にしかしたことないはず。
朝比奈「意外と見られてるんだよ?」
朝比奈君はフフッと目を細めて笑う。
心音(え!そうなの?気づかなかった。なんなら朝比奈君のことを意識したのも相合傘の時だし。)
朝比奈「じゃあ、行こうか。」
朝比奈君は映画のチケットを渡してくれた。
心音「え、いいよ。私もお金払うよ。」
朝比奈「いいの。今日は俺のお願いだし。ね?」
〇映画館内、視聴後
私はずびーっと鼻をかむ。
朝比奈「小鳥遊さん、大号泣だね。」
心音「いや!あれは泣かないほうがあり得ない!まず、主人公が余命、わずかなのも切ないのに……。」
私が延々と映画の良さを説明する。
心音「だから!あの、……あ、ごめんね。こんなに語られてもって感じだよね。」
喋りすぎた!と思い顔を見るといつもの穏やかな笑みを浮かべている。
朝比奈「いいよ。俺は小鳥遊さんの幸せも願ってるけど、俺の手で幸せになってくれたら大満足。」
心音(願いが重いな)※心音はあまり気にせず朝比奈の後ろに立つ。
朝比奈「小鳥遊さん?」
心音「じゃあ、次は朝比奈君の好きなことしよ!」
背中を優しく押して歩き出した。朝比奈君の背中は少し熱くて流れ込んできたサイコメトリーの映像はとあるお店の商品でいっぱいだった。
朝比奈君にバレないようにゆう兄を引っ張って物陰に隠れる。
心音「なんでゆう兄がここに!!」
私は心臓の鼓動が早くなりながら周りの人にバレない声で文句を言う。
ゆう兄「いやー。なんかいつもと違う雰囲気だし、心音のお母さんに『最近友達が少なそうで』って言われたから様子を見に来たんだよ!」※ゆう兄は誇らしげにサムズアップをする。心音は頭を抱える
ゆう兄「それで!相手の子はあの子か!かっこいいな!彼氏か!?」
心音(お母さんよりうるさいよ。厄介な人に見つかった。)
ゆう兄「まあでもよかったよ!」※頭を思いっきり撫でる
心音「もう!髪の毛崩れちゃうでしょ!」
ゆう兄「わりー!でもこんな格好するってことはやっぱり彼氏」※途中で止まる
朝比奈「小鳥遊さん。」
今までで私にはほとんど見せないけど、他の子に対してのクールな表情で朝比奈君は立っていた
心音「あ、……おはよう。」※急に恥ずかしくなって髪の毛を直す
朝比奈「そちらの人は。……誰?」※少し睨んでる
心音「この人は、近所のお兄さん。
ゆう兄、もういいでしょ!帰って!」
ゆう兄「ほーい。」
ゆう兄はいい情報をゲットして任務を完了できて帰っていった。※朝比奈は心音にバレないようにゆう兄を睨んでいる
心音「ごめんね。行こうか。」
朝比奈「……うん。」
〇駅のお店
朝比奈「小鳥遊さん、今日の服と髪型とメイクいいね。かわいい。」※朝比奈は少し微笑む
心音「……ありがとう。朝比奈君もかっこいい……よ。」※完全に恥ずかしくなって下を向いて歩く
朝比奈「え、……ありがとう。」
心音(朝比奈君の顔が見れないよ。どんな顔してるんだろう。でも、こんなこと言われなれてるから何とも思ってないのかな。)
朝比奈「小鳥遊さんがこういうところ好きかは分からないけどここでお茶しない?」
歩き始めて数分、気づいたらカフェに連れてこられた。
心音「わあ!ありがとう。私こういうお店大好き!!」※明るく笑う心音を優しい瞳で見つめてる朝比奈
心音(人気者で女の子への気遣いも慣れてるから、女の子が好きそうな店とかは把握済みなのかな!)
〇カフェ
女の子に人気なカフェというのは女の子しかいないので、男で、しかもイケメンが来たから周りの女子は大騒ぎ(店員も含めて)。
だが朝比奈君は慣れてる様子。優雅にお茶を飲んでいる。
心音「朝比奈君はよく来るの?」
朝比奈「いや、初めて。前見かけたときに、小鳥遊さんと一緒に来たいなと思って。」※少し穏やかに笑いかける
心音(初めてなの!?とてもそうは見えない。でもよく見ると確かに口角が硬いような。)
心音「あれ、そういえば朝比奈君って私のこと知ってるの?話したことないのに。」
朝比奈君は目を見開き何かを考えてる様子。
朝比奈「この間、『私たちって前に話したことあるの?』って言ってたよね?」
心音(それはサイコメトリーで見ただけで思い出してもないです。って言いたいけど超能力なんて言っても伝わらないだろうし。)
心音「それは、……聞いただけだよ。会ったことがある気がするから。だから何を話したんだっけ?」
朝比奈「……恥ずかしいから無理に思い出さなくていいよ。」
朝比奈君は目をそらして頬をかいている。
心音(恥ずかしいって何したんだ?私たち。逆に気になる)
私は聞き出そうと粘って質問したが、私と喋るのが楽しいのかニコニコしながらうまい具合に避けられた。
〇映画館内
朝比奈「小鳥遊さんって確かこの映画の原作好きだよね。」
少しカフェでゆっくりしたら朝比奈君に連れられて映画館に来た。
心音「え!そう!好きなの!なんで知ってるの?」
なぜか私の好きな小説を知っている。この話は友達にしかしたことないはず。
朝比奈「意外と見られてるんだよ?」
朝比奈君はフフッと目を細めて笑う。
心音(え!そうなの?気づかなかった。なんなら朝比奈君のことを意識したのも相合傘の時だし。)
朝比奈「じゃあ、行こうか。」
朝比奈君は映画のチケットを渡してくれた。
心音「え、いいよ。私もお金払うよ。」
朝比奈「いいの。今日は俺のお願いだし。ね?」
〇映画館内、視聴後
私はずびーっと鼻をかむ。
朝比奈「小鳥遊さん、大号泣だね。」
心音「いや!あれは泣かないほうがあり得ない!まず、主人公が余命、わずかなのも切ないのに……。」
私が延々と映画の良さを説明する。
心音「だから!あの、……あ、ごめんね。こんなに語られてもって感じだよね。」
喋りすぎた!と思い顔を見るといつもの穏やかな笑みを浮かべている。
朝比奈「いいよ。俺は小鳥遊さんの幸せも願ってるけど、俺の手で幸せになってくれたら大満足。」
心音(願いが重いな)※心音はあまり気にせず朝比奈の後ろに立つ。
朝比奈「小鳥遊さん?」
心音「じゃあ、次は朝比奈君の好きなことしよ!」
背中を優しく押して歩き出した。朝比奈君の背中は少し熱くて流れ込んできたサイコメトリーの映像はとあるお店の商品でいっぱいだった。

