〇心音の夢の中
?「凄くなんかないよ。だって友達も失ってるしね。って何言ってんだろう」
太陽が眩しくて相手の顔が見えてない。分かるのは背が高いことだけ。
心音「大丈夫よ。すべてを愛してくれる人が現れるわ。もし現れなかったら……」
心音「は!」
〇夢から覚める。心音の部屋
心音(今の夢はなんだっただろう。やけにリアルだったな。)
手を口に当ててあくびをしてベッドから降りる。
〇学校の下駄箱
心音(これって。)
床の隙間に落ちてたキーホルダーのぬいぐるみ拾った。
〇心音のサイコメトリー中
みーちゃんのカバンから落ちた映像が流れる。
〇学校の下駄箱に戻る
心音「おはよう!みーちゃん!これみーちゃんのでしょ?」※みーちゃんは可愛らしい子で大きな目がポイントな幼い雰囲気の友達
みーちゃん「あ!そう!探してたの!ありがとう!」
みーちゃんは嬉しそうにしているが周りの女の子たちはこそこそ言っている。
女子生徒「ねえ、この間も持ち主見つけてなかった?」
女子生徒「本当。実は小鳥遊さんが隠したんじゃない?不気味だよね。」
心音(こういう噂は私は気にしない。だってこの能力を持ってて損はないから。)
〇心音が映る
心音(私はサイコメトリーという超能力を持っている。でもいろいろ条件があるけどね。例えば)
〇過去の回想、学校の教室で元気のなさそうな同級生
心音「大丈夫?」
クラスメイトの加奈「うーん、」※机に突っ伏している加奈
心音(言いたくないのかな?)
〇心音のサイコメトリー中
加奈が彼氏に振られた映像が流れる。
〇意識が戻る
心音「つらそうだね。よく頑張ったよ。それに彼には振られても、加奈は魅力的だから、忘れられなくても次の恋がやってくるよ!」
加奈「心音……!」※感動して泣きかけている
〇現在に戻る
心音(そんな感じで人の心を読むのは時間かかるし条件があるけど今のところ損はない!)
みーちゃん「あの子たちの噂は気にしないでね!私は心音が大好き!」
優しく私の背中を叩く。私より小さいのに頼ってと言わんばかりの笑顔を見せるみーちゃん。
思わぬ友情愛に私は瞳を揺らす。
同じ学校の子「きゃー!朝比奈君!かっこい!」※学校の子が顔を赤らめて騒いでるのが見える。
心音「朝比奈君って。」
みーちゃん「え、心音、知らないの?」
〇みーちゃんの説明
みーちゃん「朝比奈君って同じ学年で学校一の人気もの!クールで冷たいけど超イケメンでたまに優しくて、この辺の子ならだれでも知ってるよ!だから、氷の王子って呼ばれてるんだよ!」※朝比奈のさらさらな黒髪、整った顔、高身長の姿が出てきて机で文字を書く映像が流れる。
〇現在に戻る
心音「ふーん。」※あまり興味がなさそう
教室へ向かう心音を気づかれないように見つめている朝比奈
〇放課後、土砂降り
教室から外を眺めている。
心音(でも、まあ、みーちゃんと帰れば。)
みーちゃん「ごめん!心音!今日彼氏と帰るね!」※教室の外から頭を下げて手を合わせるみーちゃん。
心音(たまに一緒に帰ってるみーちゃんは傘を常備してるから完全に頼ってた。)
〇学校、下駄箱
心音(どうしよう)
辺りを見渡すが皆、傘を差して帰っていく。
心音(雨が止むまで待つか。)
〇数分後
心音(止まない。どうしよう。あ、確か、学校にも傘あったよね。)
傘置き場を見に行くが空になっていた。
心音(気づくのが遅かった!仕方ない走って。)
?「小鳥遊さん!」
心音が振り返る。そこには傘を手に持った朝比奈が立っていた。
朝比奈「小鳥遊さん、どうしたの?」
心音(なぜあなたが?)
私はなぜあの人気者に声をかけられたのか不思議すぎる。
朝比奈「傘、忘れたの?」
そこでハッとなる
心音「あ、うん。朝比奈、君?だっけ?なんでいるの?」
朝比奈「ああ、少し作業をしててね。よかったら傘貸そうか?」
心音「でも朝比奈君、は?」
朝比奈君は気にしないでという。
心音「じゃあ、一緒に途中まで行きましょう。」
朝比奈君は予想外の展開にポカーンとなっている。そんな様子を横目に靴を履き早くと急かす。
朝比奈「あ、うん。」
雨の落ちる音しか響かない。
心音(誰もいなくてよかった。いたら大変なことになってた)
〇バス停
雨音は止んで太陽が顔を出したときに、ちょうど私のバス停までついた。
心音「ありがとう。じゃあ、さようなら。」
離れていこうとした心音の手を掴む。思わず振り返って首をかしげる
朝比奈「さようならじゃない。またね。だよ。ねえ、これからも仲良くしてくれる?」
〇サイコメトリー中
朝比奈が仲良くなりたいという感情が流れてるくる。
〇現在に戻る
いや、ただでさえ友達少ないのにこんな人気者と仲良くなったら、と思ったが有無を言わせない冷たい瞳におびえる。
心音(こんな私と仲良くしてもいいことなんて。)
朝比奈「いい?」
心音「……うん。」
何を言っても仕方ない諦め半分、冷たい瞳に見つめられるのに耐えられない半分で承認した。
朝比奈「ありがとう。」
太陽と同じくらいの眩しさで笑う朝比奈君。
心音(この時はまさかあんなに溺愛されるとは思いもしなかった。)
?「凄くなんかないよ。だって友達も失ってるしね。って何言ってんだろう」
太陽が眩しくて相手の顔が見えてない。分かるのは背が高いことだけ。
心音「大丈夫よ。すべてを愛してくれる人が現れるわ。もし現れなかったら……」
心音「は!」
〇夢から覚める。心音の部屋
心音(今の夢はなんだっただろう。やけにリアルだったな。)
手を口に当ててあくびをしてベッドから降りる。
〇学校の下駄箱
心音(これって。)
床の隙間に落ちてたキーホルダーのぬいぐるみ拾った。
〇心音のサイコメトリー中
みーちゃんのカバンから落ちた映像が流れる。
〇学校の下駄箱に戻る
心音「おはよう!みーちゃん!これみーちゃんのでしょ?」※みーちゃんは可愛らしい子で大きな目がポイントな幼い雰囲気の友達
みーちゃん「あ!そう!探してたの!ありがとう!」
みーちゃんは嬉しそうにしているが周りの女の子たちはこそこそ言っている。
女子生徒「ねえ、この間も持ち主見つけてなかった?」
女子生徒「本当。実は小鳥遊さんが隠したんじゃない?不気味だよね。」
心音(こういう噂は私は気にしない。だってこの能力を持ってて損はないから。)
〇心音が映る
心音(私はサイコメトリーという超能力を持っている。でもいろいろ条件があるけどね。例えば)
〇過去の回想、学校の教室で元気のなさそうな同級生
心音「大丈夫?」
クラスメイトの加奈「うーん、」※机に突っ伏している加奈
心音(言いたくないのかな?)
〇心音のサイコメトリー中
加奈が彼氏に振られた映像が流れる。
〇意識が戻る
心音「つらそうだね。よく頑張ったよ。それに彼には振られても、加奈は魅力的だから、忘れられなくても次の恋がやってくるよ!」
加奈「心音……!」※感動して泣きかけている
〇現在に戻る
心音(そんな感じで人の心を読むのは時間かかるし条件があるけど今のところ損はない!)
みーちゃん「あの子たちの噂は気にしないでね!私は心音が大好き!」
優しく私の背中を叩く。私より小さいのに頼ってと言わんばかりの笑顔を見せるみーちゃん。
思わぬ友情愛に私は瞳を揺らす。
同じ学校の子「きゃー!朝比奈君!かっこい!」※学校の子が顔を赤らめて騒いでるのが見える。
心音「朝比奈君って。」
みーちゃん「え、心音、知らないの?」
〇みーちゃんの説明
みーちゃん「朝比奈君って同じ学年で学校一の人気もの!クールで冷たいけど超イケメンでたまに優しくて、この辺の子ならだれでも知ってるよ!だから、氷の王子って呼ばれてるんだよ!」※朝比奈のさらさらな黒髪、整った顔、高身長の姿が出てきて机で文字を書く映像が流れる。
〇現在に戻る
心音「ふーん。」※あまり興味がなさそう
教室へ向かう心音を気づかれないように見つめている朝比奈
〇放課後、土砂降り
教室から外を眺めている。
心音(でも、まあ、みーちゃんと帰れば。)
みーちゃん「ごめん!心音!今日彼氏と帰るね!」※教室の外から頭を下げて手を合わせるみーちゃん。
心音(たまに一緒に帰ってるみーちゃんは傘を常備してるから完全に頼ってた。)
〇学校、下駄箱
心音(どうしよう)
辺りを見渡すが皆、傘を差して帰っていく。
心音(雨が止むまで待つか。)
〇数分後
心音(止まない。どうしよう。あ、確か、学校にも傘あったよね。)
傘置き場を見に行くが空になっていた。
心音(気づくのが遅かった!仕方ない走って。)
?「小鳥遊さん!」
心音が振り返る。そこには傘を手に持った朝比奈が立っていた。
朝比奈「小鳥遊さん、どうしたの?」
心音(なぜあなたが?)
私はなぜあの人気者に声をかけられたのか不思議すぎる。
朝比奈「傘、忘れたの?」
そこでハッとなる
心音「あ、うん。朝比奈、君?だっけ?なんでいるの?」
朝比奈「ああ、少し作業をしててね。よかったら傘貸そうか?」
心音「でも朝比奈君、は?」
朝比奈君は気にしないでという。
心音「じゃあ、一緒に途中まで行きましょう。」
朝比奈君は予想外の展開にポカーンとなっている。そんな様子を横目に靴を履き早くと急かす。
朝比奈「あ、うん。」
雨の落ちる音しか響かない。
心音(誰もいなくてよかった。いたら大変なことになってた)
〇バス停
雨音は止んで太陽が顔を出したときに、ちょうど私のバス停までついた。
心音「ありがとう。じゃあ、さようなら。」
離れていこうとした心音の手を掴む。思わず振り返って首をかしげる
朝比奈「さようならじゃない。またね。だよ。ねえ、これからも仲良くしてくれる?」
〇サイコメトリー中
朝比奈が仲良くなりたいという感情が流れてるくる。
〇現在に戻る
いや、ただでさえ友達少ないのにこんな人気者と仲良くなったら、と思ったが有無を言わせない冷たい瞳におびえる。
心音(こんな私と仲良くしてもいいことなんて。)
朝比奈「いい?」
心音「……うん。」
何を言っても仕方ない諦め半分、冷たい瞳に見つめられるのに耐えられない半分で承認した。
朝比奈「ありがとう。」
太陽と同じくらいの眩しさで笑う朝比奈君。
心音(この時はまさかあんなに溺愛されるとは思いもしなかった。)

