君の雪は解けない

(心外だなぁ)
老けて見えるということか、と眞雪は質問の意図を理解する。


「高校2年生だよ。17歳」

「え⋯⋯⋯?」


再び下っ端たちの間にざわつきが生まれる。

意味が分からない。

目線で伊吹達に助けを求めようとしたが、
彼らは彼らで、気持ち分かるぞ、とでも言いたげに、しきりに深く頷く。


「⋯⋯え、じゃ、じゃあ、彼女さんとかは⋯?」

「いないに決まってるでしょ」


決まってるのか⋯?とでも言いたげな先程と似た反応。

このままでは(らち)が明かない、と眞雪は大きく息を吸い込んだ。



「とにかく、よろしくね!」