「あ、そうそう。手は出すなと言ったけど、萌依ちゃんを守るためならいいよ?」
まだどこか揶揄いの意味合いも含んだ声で、彼はそう言った。
再び彼らの頬に熱が宿る。
「もちろん、後方でっていう条件付きだけどね」
「あは、二人とも、さっきからずっと顔真っ赤~!」
簾がおかしそうに二人を指差し、腹を抱える。
その様子に、伊吹は眉毛をぴくりと動かし、こめかみに青筋を立て、
赤い顔のまま簾を背後から羽交い絞めにした。
「あ、ちょ、ちょっと~!まゆくんは!?」
「⋯⋯アイツは、仕方ない」
「そんなぁ~⋯まゆくんの方が、ノリノリだったじゃんっ!」
うるさい、耳に響く、と顔を顰め両耳を抑えた伊吹は、
問答無用で更にぐぎぎ、と音が鳴りそうなほど強く絞め上げる。
「死ぬ、しぬっ、ちょ、たんま!」
「たんまじゃない」
まだどこか揶揄いの意味合いも含んだ声で、彼はそう言った。
再び彼らの頬に熱が宿る。
「もちろん、後方でっていう条件付きだけどね」
「あは、二人とも、さっきからずっと顔真っ赤~!」
簾がおかしそうに二人を指差し、腹を抱える。
その様子に、伊吹は眉毛をぴくりと動かし、こめかみに青筋を立て、
赤い顔のまま簾を背後から羽交い絞めにした。
「あ、ちょ、ちょっと~!まゆくんは!?」
「⋯⋯アイツは、仕方ない」
「そんなぁ~⋯まゆくんの方が、ノリノリだったじゃんっ!」
うるさい、耳に響く、と顔を顰め両耳を抑えた伊吹は、
問答無用で更にぐぎぎ、と音が鳴りそうなほど強く絞め上げる。
「死ぬ、しぬっ、ちょ、たんま!」
「たんまじゃない」

