「え、え、え⋯?」
「初めまして。軌然会には、俺と眞雪が居れば勝てるから、気を病まないでね」
「⋯⋯え?」
有瀬さんと眞雪が居れば勝てる⋯⋯?という声が、
今すぐにでも聞こえてきそうな疑念。
『軌然は二人で潰せる』
それは、軌然が人数ばかりが多い組織だと、
黎月はよく知っているからだ。
いや、黎月というよりは——琉佳、と言った方が正しいだろう。
黎月会ではすでに、次期会長である彼の訓練として、
指揮系統を任せている節がある。
(⋯他の組織が相手ならば、こんな舐めた真似はしない)
琉佳は用心深い。
故に、軌然相手に二人だけ、というのは特例だった。
「大丈夫。君たちは、離れたところで見ていてくれたらいい」
「⋯でも、俺らが狙われてんですよ⋯!?なのに手を出すな、なんて」
「初めまして。軌然会には、俺と眞雪が居れば勝てるから、気を病まないでね」
「⋯⋯え?」
有瀬さんと眞雪が居れば勝てる⋯⋯?という声が、
今すぐにでも聞こえてきそうな疑念。
『軌然は二人で潰せる』
それは、軌然が人数ばかりが多い組織だと、
黎月はよく知っているからだ。
いや、黎月というよりは——琉佳、と言った方が正しいだろう。
黎月会ではすでに、次期会長である彼の訓練として、
指揮系統を任せている節がある。
(⋯他の組織が相手ならば、こんな舐めた真似はしない)
琉佳は用心深い。
故に、軌然相手に二人だけ、というのは特例だった。
「大丈夫。君たちは、離れたところで見ていてくれたらいい」
「⋯でも、俺らが狙われてんですよ⋯!?なのに手を出すな、なんて」

