「おい虎牙。彼花を泣かせるな。バカ。」
朱鷺が一層低い声でそう虎牙に言う。
「ん、悲しかったな。俺の服濡らしていいから泣きな。」
そう言ってくる声がトリガーで、私の目元からすごい勢いで涙が出てくる。


何分泣いただろうか。
泣きはらして、疲れもあって私は寝てしまったみたいだ。