ナンバーワンになった。

でもそれは維持しなきゃ意味がない。

私にとって一番を維持するのは並大抵の努力じゃ駄目だった。

というか自分自身納得がいかなかった。

常に「もっと」を目指さなきゃ駄目になる、一番じゃなきゃ自分自身を許せなかった。



いつも、限界ギリギリ、自分を追い詰めての接客。

初めてのお客さんのときは、
「このお客さんをどう、次に繋げるか。」

そして、指名してくださったお客さんには、
「飽きさせないように、次も次も、できればはまって、ずっと私を指名してもらえるように」


そんなことばかり考えていた。


一番に固執していた。

あの頃は苦しかったけど、でも生きてる感じがすごくしたんだ。

今でも誇り。

馬鹿な私は、今でもあの頃のあなたがまぶしいよ。

あの頃の私に会えるならよくがんばったねって、褒めてあげたい。



あのプレイルームの個室で、

いくら何百人のお客さんについても、緊張と恐怖と、罪悪感に震えてた私を、

必死に別の人格を演じてた私を、抱きしめてあげたい。