世の中いろんな人がいる。

ここにもいろんなお客さんが来てくれる。



別の人格が、もし傷つけられたとしても、私は平気。

別の人格が、もし心揺さぶられても、私は動じない。



そう、思いたかった。




でも、それは本当はすごく難しいことだったな。





思えばあの頃の私は、別の人格を完全になんて演じきれてなかった。


何度も、些細なことで傷ついたりした。悔しくて涙した。


そして、その度何度も、あったかいお客さんに救われたんだ。





だからね、私はこの仕事と出会えたこと、後悔だけはしてないんだ。